みづからが もて来りたる 蕗の薹 あまつ光に むかひて震ふ(斉藤茂吉)
藪蔭の小径を抜け 雪溶けの沢でふきのとうを見つけました。
ふっくらと丸みを帯びたつぼみは
手にとると意外に重くてはっとさせられます。
早朝の凍えるような寒さの中で、
茶色の枯れ葉の中からひょっこりと顔をだした浅黄色の小毬。
小さなからだの中にいっぱいのエネルギーを溜めこんで
ちょこんと微笑んで座っている愛らしい姿に
思わず、ほおずりしたくなりました。
思いがけない早春の兆しに
かじかんだ指までが温かくなるようでした。
ふっくらと丸みを帯びたつぼみは
手にとると意外に重くてはっとさせられます。
早朝の凍えるような寒さの中で、
茶色の枯れ葉の中からひょっこりと顔をだした浅黄色の小毬。
小さなからだの中にいっぱいのエネルギーを溜めこんで
ちょこんと微笑んで座っている愛らしい姿に
思わず、ほおずりしたくなりました。
思いがけない早春の兆しに
かじかんだ指までが温かくなるようでした。