2012/09/20

寂しききわみ


吾木香 すすきかるかや 秋くさの さびしききはみ 君におくらむ (若山牧水)
























ワレモコウ・・・吾亦紅、割木瓜、我毛香とも書きます。

暗紫紅の花穂。
愛らしい形容と、どこか哀愁を帯びた美しい響きに惹かれます。

秋の深まりと共に紅を濃くしてゆく吾亦紅は、
オミナエシやススキに添えると、不思議と存在感を増します。


若き牧水は、この歌を恋人園田小枝子にあてて詠みました。

花言葉は「愛慕」

両腕を広げたような独特の立ち姿で、
誰かの傍らに寄り添って
はじめて、そのひそやかな想いを放つのでしょうか。