佐見川もみじ橋より |
昨日、ようやく平成23年度の総会を終えることができました。
みなさん、ご協力いただきありがとうございました。
総会前には例年のように
顧問の吉川武彦先生をお迎えしての講義でした。
テーマは「死生学」
朝から体調がすぐれ無かったにも関わらず
先生は、無理を押して講演をしてくださいました。
想像もつかないような痛みを堪えながら
絞り出される言葉
その言葉を一言も聞きもらすまいとして
みながまるで先生の膝元に集っているような雰囲気に
会場全体が包まれていました。
「死生学」とは、どう死ぬかではなく、
「いかに生きるか」そのものなのだということ。
死は人と人の関わりの中で考えていくしかないのだということ。
そういった日々の選択こそが、自分を作っていくこと。
つまり、
「死」も「生」も同一のもの
死とは「今」をどう生きるかを問われることなのだと改めて思いました。
~死ぬまで「人としての尊厳」を維持することを認め、死を日常的なものにする~
と吉川先生は語られました。
立つことも叶わない状態でありながらも、なお、
わたしたちスタッフを気遣ってくださる先生をお見送りしながら
「生きざま」は「死にざま」に通じるのだと
身震いがするような気持ちで帰途につきました。
先生のお身体が少しでもより良き状態に向かいますように
こころよりお祈りします。